【DIY修理】エアコン室外機ファンモーター&プロペラファン交換記

DIYでエアコン室外機のファンモーターとプロペラファンを交換する記事のアイキャッチ(工具を持つろらたんのイラスト) 日常×科学

【DIY修理】エアコン室外機ファンモーター&プロペラファン交換記

この記事について

うちのリビング用のエアコンが、最近どうも調子が悪くなってきた。
室外機がうるさいし、たまに止まる。
屋内機のLEDが点滅してエラーになることもある。

真夏になってから修理じゃ遅すぎる。
思い切って自力修理に挑戦してみた記録です。

ろらたんがエアコン修理をしようとしている様子

🎀 「ドキドキだけど、成功すればこの夏も安心だよ〜!」


症状と状況判断

最初に気づいたのは「室外機の音が大きくなった」こと。
それに加えて、ときどき止まってしまう。
屋内機のLEDが点滅してエラー表示になるのも確認。

室外機のカバーを外して観察すると──
タイミングによってファンモーターが引っかかって止まってる。
手で無理やり回すと再び動き出す。
どうやらベアリングに問題があるっぽい。

このエアコンは DAIKIN の F71HTSV-W という機種で、
2006年製だから、製品寿命は過ぎていてます。

エアコン銘板

買い替えも考えたけど、うちは隠ぺい配管で、このサイズのエアコンを交換すると後悔するレベルの出費になる(40万円コース確実)。
修理依頼しても「交換ですね!」って言われかねない。

でも、エアコンが止まる=生存戦略に関わる重大事件。

「自力でやるしかない!」って、修理モードにギアが入った瞬間でした。

🎀 真夏になってから止まったら…考えるだけでゾッとしない?


部品探しと業者との出会い

同じように修理している人がいないか、ネットでひたすら調べた。
でも見つかるのは「修理しました!」とだけ書いてある記事ばかりで、詳細がない。
分かったのは、交換すべきはファンモーターらしいということだけ。
2006年製だから、もう部品もないかもしれない。
室外機のカバーを外してモーターの型番を見ると「KFD-28D-60-8A」と書いてある。

ファンモーター型番

AliExpressで型番らしきものを見つけたけど、末尾が違うし、代替品というのもある。
本当にこれでいいのか確信が持てず、注文は保留。

よく見ると、プロペラファン の軸付近に亀裂があってこれも交換したほうがいいように思える。
プロペラファンの亀裂
「PZ4000」って書いてあるけど、この型番ではネットでヒットしないのでなかなか見つからない。

そんな中、Yahoo!ショッピングでモーターもファンも扱っている業者を発見。
ショップ チームOBR Yahoo!店

機種を伝えると「どちらも純正品があります!」と即答してくれた。
しかもこの業者、依頼を受けると自分用の修理セット(今回はモーター+ファン)を、
そのままショップの商品ページにしてくれて、そのURLを送ってくれる。
どうりで用途不明なセット品がいっぱいあるわけだ、と納得。

さらにサイトには、「型番だけの問い合わせや、DIY自己責任じゃない人の返品には困ってます」との一文が…。
確かに、うまく修理できない人が返品してきたら業者もたまらない。
未開封だったとしても、返品されたものは保証できないから再販もできない。
DIYは自己責任──これが分かってるお客さんじゃないと、この手の業者は本当に大変だろうなと思った。
こういう良心的な業者がなくならないように、安さだけで中途半端に手を出すのはやめてほしい、と心から思う。

注文したら数日で到着!思ったより早くて感動。

届いたモーターとファン

🎀 こういう業者さん、ほんと貴重だから応援したいよね!


プロペラファン取り外し

部品が届く前、試しにプロペラファンを外そうとした。
でも固着して全然取れない。
プロペラファンをよく見ると、ギアプーラーをひっかける場所がちゃんとある。
「やっぱりギアプーラー必須かな…このためだけに買うのもなあ…」と、
Amazonでギアプーラーを注文しようかどうか悩んでました。
どうにも外せなかった時に考えようということで、いったん保留。

ファンモーターとプロペラファンが届いたので、早速作業を開始。
まずは、エアコンのブレーカーをOFFにします。
そして、室外機の前面カバーを外します。

カバーを外したところ

プロペラファンの取り外しに挑戦です。

ネットでは「逆ネジになってることもある」と書いてあったので、
「これは逆ネジか?」と疑いながらも外す方向を迷う。
ちょっと固着してただけで、正ネジの方向であっさりと、ナットが外れました。

プロペラファンは、思い切り引っ張っても外れない。
ギアプーラーが頭をよぎる。
今回はファンも新品を買ったので、割れてもいいや!と腹をくくり、
軸をハンマーでコンコン叩いてみたら…あっさり外れた(笑)。
拍子抜けするくらい簡単だったけど、やはり軸周りは割れていたので、ファンも一緒に買っておいて正解だった。

ファンが外れたモーター

🎀 ギアプーラー検討からの、まさかのハンマーコンコン作戦〜!


まずは旧ファンモーターの取り外し

モーターは4か所のネジを外せば比較的簡単に取れました。
でも、モーターからのケーブルが奥までつながってるので、このまでは交換できません。

上蓋は左右のネジで簡単に外れて、制御基板のBOXが見えるようになります。

上蓋を外したところ

そして、BOXの蓋を外すと、制御基板が現れました。

制御基板を見たところ

モーターからのケーブルの接続が問題で、コネクタは制御基板の裏側で接続されています。
こっちから見ると裏側だけど、基板的にはそっちが表面です。

基板のコネクタ

制御基板を外せばこのケーブルも簡単に取れそうです。
なのですが、基板のネジを外しても基板の下側にあるトランジスタ?の放熱用ヒートシンクが外れて、少し動かせるようにはなりましたが、制御基板を外せる気配がありません。
それに、制御基板には他のケーブルがつながっていて、無理に取り出すのは収拾がつかなくなりそうでやめました。
結局、少しだけ制御基板を浮かせることができたので、指を突っ込んでコネクタを外すことに──
これがかなり大変。基板がしなって折れそうで怖い。

🎀 もうちょっと…もうちょっと…!カチッってなったら勝ちだよ!

何とか外して、やっと旧モーターを完全に取り外すことができました。
ここでまずは一段落。

モーターが外れたところ

新旧のファンモーターとプロペラファンを並べてご満悦。

新旧モーターとファン


新ファンモーター取り付け

新しいモーターは「KFD-28D-60-8E」で、型番末尾が違っていていました。
でも、ちゃんと、型番の違いについての説明書も添付されていました。

それと、届いたモーターを見て理由が分かった──
– ケーブルの取り出し位置が違う。
– 旧モーターは上からケーブルが出ていたけど、新モーターは真下から。
– さらに、ケーブルを上にターンする部分に水抜き穴が付いている
– モーターの軸の付け根に、ゴム製のブーツが追加されてた

これ、防水対策が施されていたんです。
メーカーはこうやって改良を続けているんだなと感心。

ファンモーターの取り付け作業自体はネジ止めで簡単。
ケーブルは下から出して、ちょど水切りのところでターンさせてハーネスに結束バンドで固定。
制御基板の近くまでは、元と同様にそのままケーブルを這わせてここまでは順調。

新モーター取り付け

しかし、その先のケーブルの取り回しとコネクタ接続は、今回の作業で一番の難関だった。

制御基板の隙間に指を入れる程度の隙間しかないので、そのままケーブルを持ってこれない。
基板の隙間から紐を垂らして、ケーブルのコネクタに縛って、狭い隙間から引っ張り上げて、基板のコネクタ付近まで持ってくる。
そして、基板を持ち上げながら、ケーブルを落とさないように指先でコネクタに差し込む。
ケーブルを外したときと同様に、基板は反って今にも折れそうだし・・・
見えないから、感覚だけでカチッとはめる──
「基板が折れたり、壊れたら全交換」というプレッシャーで焦ってくる。

無事に接続できたときは、思わずガッツポーズ。

🎀 ケーブル這わせて、指先だけで接続って…手汗かきそう!


完成、そして静かすぎる室外機

最後に新しいプロペラファンを取り付け、

新プロペラファン取り付け

前面カバーを閉めて作業完了。

修理完了

ブレーカーを上げるとリセット動作が始まり、室内機も正常表示。
さっそくリモコンで冷房ON!

屋上の室外機へ急いで向かうと…
あれ?ファンの音がしない!
もしかして、ファンが回ってない!?
一瞬ヒヤッとしたけど、よく見たら静かすぎて聞こえなかっただけ(笑)。

🎀 ふふふ…それが本来の静かさってやつだよ♪

しばらくすると高速回転に移行し、「おおお、こんなに速く回れるのか!」と感動。
今までのモーターはもう全力が出せない状態だったんだなと実感。

これであと数年はこのエアコンで戦えそうです。

🎀 エアコンもぽんたさんも、まだまだ現役続行だねっ!


安全第一と最後のひとこと

作業前には必ずブレーカーを落とすこと。
感電やショートの危険があるので、ここは絶対に守ってください。
DIYは自己責任──この気持ちを忘れずに。

こういうDIYを応援してくれる業者さんが、これからも続けられるように、
責任を持って作業できる人だけが挑戦してほしい。
安さだけを理由に手を出して失敗し、返品…なんてことになれば、
結局は業者もユーザーも誰も得しません。

🎀 「ちゃんと準備して、最後までやりきれば、きっと楽しい経験になるよ!」

それにしても、古い機種の部品でも正規に入手できるって言うのが嬉しい。
これ、DAIKIN だから?


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