ソフトが本業だけど、基板づくりは趣味でやってます!
この記事について
普段はソフトウェアが本業なのですが、電子工作は趣味でやってます。
今回は、小中学生時代に始まった電子工作との関わりから、大人になって再びハードに触れるようになった経緯について書いてみます。

🎀 子どもの頃の体験が、大人になってからつながるのってワクワクするよね〜!
小中学生時代
ぼくの電子工作の原点は小中学生の頃。
お小遣いを握りしめて、自転車で秋葉原まで通っていました。
といっても、買えるのはせいぜいエレキット程度。
電子工作雑誌に載っている簡単な回路をユニバーサル基板にちまちま組むのが精いっぱいでした。
その頃に一度だけ、本格的な基板作りに挑戦したことがあります。
当時の電子工作雑誌には「感光基板用のパターン」が付録として付いていて、パラフィン紙のような透ける紙に印刷されていました。
それをそのまま感光基板に焼き付けて、エッチングして、穴あけして、部品載せて、ヘッドホンアンプを作りました。
薬品でパターンが浮かび上がり、銅箔が溶けていく様子を見ながら「自分の手で基板を作った!」と強烈にワクワクしたのを今でも覚えています。
しかもアルミケースも自作して組み込み、しばらくは“自分専用のアンプ”として実際に使っていました。
市販品ではなく、自分で基板から作ったオーディオ機器を毎日使えるというのは、当時のぼくにとって達成感がありました。
🎀 その感動がずっと残ってるから、今のしゃちらぼにつながってるんだね〜✨
社会人になってからはソフト専業
学生時代は、アマチュア無線などもやっていたのですが、ソフトのほうが面白くて、主にそっちばかりになってました。
バイトではゲームのプログラマーとかもやってました。
メーカーに就職してからはファームウェア専任。
回路や基板は完全に別チームの担当で、ぼくは全くタッチしていませんでした。
電子工作をやっていたのは学生時代まで。
ファームウェア担当だから信号は見るけど、「ハードは触らない」存在になっていました。
🎀 ここで完全に“ソフト屋モード”になっちゃったんだね〜
基板作りをあきらめる
とはいえ、完全に電子工作から離れたわけではありません。
大人になってからも趣味の延長で何度か感光基板に挑戦しました。
でも、これがなかなかうまくいかない。
パターンがうまく転写されずにムラになったり、エッチング中に細いラインが消えてしまったり…。
失敗ばかりで、せっかく買った基板を何枚も無駄にしました。
しかも片面基板で、せいぜいDIPのピン間に1本通す程度の密度。
表面実装デバイスなんてとても扱える気がせず、「やっぱり自分にはプロみたいな基板は無理だな」と思っていました。
また、自作基板には大きな問題もありました。
残ったエッチング液(塩化第二鉄)の廃液処理です
もちろん、この廃液は劇薬なので、シンクに流すなんてできません。
だから容器にとっておいて処理剤で中和したりするんですが、これが本当に面倒でした。
せっかく基板ができても「後始末どうしよう…」と悩んでしまい、楽しさより大変さが勝ってしまう。
「作るのは楽しいけど、後始末が面倒」──これも自作基板のリアルな一面でした。
🎀 昔の自作基板って、ほんと修行レベルだったんだよね〜💦
再開のきっかけ
そんなぼくが再び電子工作にのめり込むきっかけは、仕事でハード屋さんと一緒に動くようになり、回路図や基板を間近に見る機会が増えたことです。
そして「やっぱり自分でもやってみたい」という気持ちが蘇ってきました。
ちょうどその頃、KiCadを知って衝撃を受けました。
「フリーソフトでここまで本格的に基板設計できるのか!」と。
さらに中華系の基板製造サービスも登場し、数クリックで注文すれば数日後にはプロ品質の基板が宅配で届く。
オリジナル基板って、個人には手が届かないくらい費用が高いって思っていたけど、価格破壊にビックリ。
昔は感光基板で苦労していたのに、時代はすっかり変わっていました。
「これなら自分でもできる!」と一気にのめり込み、そこから本格的に電子工作を再開したのです。
🎀 昔は廃液の処理に困ってたのに、今はクリックひとつで届くんだもんね〜!
少しずつ道具を揃えて
最初は部品も工具もほとんど持っていませんでした。
でも、徐々に環境を整えていきました。
もともとファームウェア屋なので、オシロやロジアナ、シグナルジェネレータは持っていました。
だから信号を見て確認するのはスムーズでしたが、はんだ付けは素人です。
特にSMD(表面実装)なんて、当時のぼくには「無理ゲー」に見えていました。
でも、使いたいって思う部品がSMDしかなかったりとかで…
何度も失敗を繰り返して、慣れていきました。
今では、殆どの部品を表面実装で作ってます。
予備部品も、リールで買ったりしてて、一生使いきれないくらいになっちゃいました。
🎀 昔は“無理ゲー”だったSMDが、今じゃ“日常作業”
回路や基板の設計は素人
大学は工学部の電気系だったので基礎的な知識はあるんですが、
実際の回路設計はほとんど見様見真似です。
基板レイアウトも独学でやっているので、プロの人が見たら「ここおかしいよ!」ってツッコミどころだらけだと思います。
でも、それでいい。
趣味だからこそ、自分のペースで作って、失敗して、また直して…と気楽にやれるのが面白いところ。
完璧じゃなくても「動くものを作れた」という体験が一番のご褒美なんです。
そうやって積み重ねた小さな経験が、今の「しゃちらぼ」の活動につながっています。
🎀 プロには敵わないけど、“趣味でもここまでできる”っていうのがしゃちらぼの面白さなんだよね〜!
自分の基板にソフトを載せる
ぼくにとって一番のロマンは、自分で設計して作った基板に、自分のソフトを載せて動かすことです。
回路設計も基板レイアウトも、プロから見たらツッコミどころ満載かもしれません。
でも、自分が書いたコードで、自分が作った基板がちゃんと動いた瞬間は、他では味わえない喜びがあります。
市販の開発ボードを使ってソフトを動かすのももちろん楽しいけれど、
基板そのものから自分で作って動かせると「全部がつながった」感覚があるんです。
これこそが趣味として電子工作を続けている一番の理由かもしれません。
🎀 自分の世界をゼロから形にできるって、ほんとロマンだよね〜!
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