Windowsのメモ帳がMarkdown対応!まだ、実用するには厳しいかも。
この記事について
Windows 11のメモ帳がMarkdown対応になったと聞いて、実際に試してみました。
この記事では、対応バージョンや操作感、どのMarkdown記法が使えるかなどを詳しく検証しています。

🎀 メモ帳だけで.mdファイル、ほんとに扱えるの〜?って気になったら読んでみてねっ!
なぜ、いまMarkdownなのか?
ここ数年で、Markdownは一部の技術者向けの記法から、ドキュメント全体を支える標準的な記述フォーマットへと広がってきました。
背景には、開発現場やドキュメント制作の現場における次のようなニーズの変化があります:
- WordのようなWYSIWYGエディタの限界:レイアウト崩れ、バージョン管理の難しさ、ツール依存性
- Gitとの親和性:差分が見えやすく、履歴も追いやすい
- HTMLなど他フォーマットへの変換のしやすさ:Pandocや静的サイトジェネレータとの連携が容易
- クラウド&テキスト化の流れ:軽量で環境に依存しないプレーンテキストが再評価されている
特にエンジニアやテクニカルライターの間では、ドキュメントの“構造”を明示できて、かつ“余計な装飾を省ける”Markdownの利点が見直されています。
企業でも、READMEや手順書、設計書までMarkdown化が進み、NotionやObsidianなどのツールが普及したことで、技術以外の分野でも広がりが出てきました。
🎀 つまり、“技術の外”にも届く記法になってきたってことだね〜!
この記事も Markdown で書いてます
しゃちらぼブログでは、すべての記事をMarkdown(.md)形式で書いています。
…なんて言うと「最初からそうだったんでしょ?」って思われるかもしれないけど、実はそうじゃなくて。
このブログを始めた数か月前、記事の原稿はMarkdownで書こうって、やっと決めたばかり。
自分の仕事関係のドキュメントもMarkdownに移行中で、ようやくVSCode + Markdown Preview Enhancedの快適さに目覚めたところ。
Markdownの軽さ、GitHubとの親和性、バージョン管理のしやすさ、何より「テキストで完結できる」という快感。
「ちょっと遅かったかも」って思ってたけど…
そんなときに見つけたのが、Windowsの「メモ帳がMarkdownに対応!」っていうニュースだった。
🎀 ああ、ついに世の中もmdに向かって動き出したんだな〜って思ったよね!
ちょうどそのとき、Preview版Windowsでも試せるって知って、思わずインストール。
「もしかして、VSCodeなしでもMarkdown運用できる時代が来るのか…?」とワクワクしながら、さっそくメモ帳を起動してみた。
🎀 うん。ワクワクするよね!さっそく使ってみたいな。
Windowsのメモ帳にMarkdown登場
まずは、Windows 11のPreview版をインストールして環境を整えた。今回使用したのは以下のバージョン:
- エディション:Windows 11 Home
- バージョン:24H2
- OS ビルド:26120.4733
- エクスペリエンス:Windows 機能エクスペリエンス パック 1000.26100.197.0
スタートメニューの表示も少し変わっていて、「お、新しいな…」という感覚。中でも気になっていたのが「メモ帳」の変化。
実はこのアップデート、ただの小さな改善ではなく、ちょっとした“象徴的な動き”とも言えます。
というのも、Microsoftは近年、WordやOneNoteなどのリッチテキスト路線とは別に、軽量で構造的な記述形式への対応を少しずつ進めていて、
その中で「メモ帳」がMarkdownに対応したというのは、まさに業界全体の流れを汲んだ決断と見られています。
最近では、開発ドキュメントも社内マニュアルも、Markdownベースで管理する企業が急増。
GitHubやDevOps、静的サイト生成(例:Docusaurus、MkDocs)との連携も当たり前になりつつあります。
そんな背景を受けて、Windows標準のエディタでも「.md」ファイルを“意味のあるもの”として扱う時代が来た──
それが今回のアップデートの意味なんだと思います。
🎀 ついにWindows標準でも.mdが開ける時代なんだね〜…なんか感慨深いかも!
さっそくメモ帳を起動!
まず、普通にメモ帳を開くと、今までとはあまり変わっていませんが、ダークモードに対応しています。
メニューバーの真ん中に、書式を指定するアイコンが表示されます。
表示メニューにマークダウンという項目が増えています。

起動直後の段階では、普通のテキストエディタです。
表示メニューのマークダウンはグレーアウトされていて選べません。
そのまま入力して、保存すると 拡張子は .txt のテキストファイルで保存されます。
メニューバーにある、書式で装飾すると、表示にも反映されます。
このとき、表示メニューのマークダウンが選択できるようになります。

マークダウンモードでは、表示方法として「書式付き」か「構文」が選べるようになっています。
* 「書式付き」モード:
Markdownを装飾された見た目で表示するプレビュー形式。
メニューバー中央に “書式” のアイコンが表示され、視覚的にも「今プレビュー中なんだな」とわかる。
* 「構文」モード:
Markdownをまったく装飾なしのプレーンテキストとして表示する形式。
強調やリンク記法などの色分けも一切されないので、見た目としては完全に通常の.txtファイルと同じに見える。
装飾したテキストを保存しようとすると、マークダウンで保存するのかを聞かれます。

マークダウンで保存するを選ぶと、拡張子が .md で保存されます。
ここで、テキストファイルとして保存するを選ぶと、装飾は無くなります。
表示メニューのマークダウンもグレーアウトに戻ります。
テキストのときに手動でマークダウン構文を入力すると、mdファイルで保存したときはエスケープされてしまうことに注意してください。
マークダウン構文を手動で入力したい場合は、何らかの装飾をつけてマークダウンモードにして、「表示->マークダウン->構文」で構文モードにする必要があります。
🎀 ダイアログが増えてて、なんか別のアプリになっちゃった気分〜
Markdown構文には何が使える?
どんな、Markdown構文が使えるのかを確認するために、テスト用に作ったmdファイルを開いてみます。
以下がテストで使用したmdファイルです。
# 見出し-1
## 見出し-2
### 見出し-3
#### 見出し-4
##### 見出し-5
###### 見出し-6
*イタリック* _斜体_
**ボールド** __太字__
~~訂正線~~
---
***
___
> 引用
`インラインコード`
```
コードブロック
```
|1桁目|2桁目|
|-----|-----|
|項目1|項目2|
* リスト-A-1
* リスト-A-2
* リスト-A-2-1
* リスト-A-2-1-1
- リスト-B-1
- リスト-B-2
+ リスト-C-1
+ リスト-C-2
1. 番号リストA-1
1. 番号リストA-2
1. 番号リストA-2-1
1. 番号リストA-2-1-1
チェックボックス
- [ ] 未完了
- [x] 完了
[しゃちらぼ](https://shachi-lab.com)

このmdファイルを VSCode + Markdown Preview Enhanced で表示すると、以下のようになります。

当然ですが、メモ帳では、拡張子が.mdのファイルを開くことができます。
メモ帳で mdファイルを開くと、まずは「構文モード」で表示されます。
この状態では、装飾なしのテキストファイルとして表示されています。
ここで、表示メニューのマークダウンで、「書式付き」モードに切り替えてみます。
この「書式付き」に切り替えるときに、罫線や区切り線(—)などの記法が含まれていると、

このように、「サポートされていない構文が検出されました」 という警告ダイアログが表示されます。
つまり、メモ帳側が認識できないMarkdown記法が含まれていると、自動で警告が出る仕様らしい。
🎀 「でも、“何がサポート外なのか”は教えてくれないんだよね〜…」押すと…たしかにMarkdownっぽく表示が変わる!
見出しっぽくなったり、文字が少し装飾されたり。
🎀 …おおっ!でも、表が…出てないし、なんかおかしい…?
全体的に“Markdownっぽく見せる”努力は感じる。けれど、あくまで「努力」どまり。
装飾の幅も狭く、何が対応してて何がダメなのか、すごく分かりづらい。
対応仕様がどこにも明示されてないのも不親切。
表が使えない!?
たとえば、こんなMarkdownの表を書いても…
| 項目 | 値 | |------|----| | A | 10 | | B | 20 |
まったく認識されず、ただのテキストとして表示される。
🎀 これ、ただの罫線テキストじゃん〜!
Markdownでテーブルが書けるって、ある意味“醍醐味”みたいなものなのに…。
それが対応していない時点で、ちょっと実用では使えないなって感じてしまった。
区切り線もダメ
--- 、***、___で書いた区切り線も反映されない。
--- --- ---
このシンプルな水平線が出ないだけで、Markdown感がだいぶ損なわれる。
それどころか、水平線を表示しないにもかかわらず、***と___は---に強制変換されてしまします。
🎀 えーーっ!表示しないのに書き換えちゃうの?
コードブロックもダメ
コードブロック(“`で囲う形式)も完全にスルーされる。プレビュー表示では何の変化もなく、ただのテキストとして無視される。装飾は一切なしで、単なるインデントされたテキストにしか見えない。
🎀 …見た目だけじゃなくて、魂も抜けてる感じ?
リンクは表示できるけど、画像はダメ
[リンクテキスト](URL) のようなリンク記法は表示され、クリック可能になる。
一方で、画像埋め込みの記法  はまったく無視される。一切プレビューされず、ただの文字列として表示されるだけでなく、保存するとエスケープされてしまう。
🎀 “!”があるかないかで、対応が180度変わるのちょっと不安かも…
箇条書きリストは1レベル
箇条書きとりあえずまともに表示されているように見えました。
でも、よーく見てみると、箇条書きが1レベルしかない感じです。
2レベル以上があるように見えたのは、単純に行頭のインデントがそのまま表示されていたからでした。
🎀 なんか騙された感じ…
勝手に記法を変えるなってば!
いちばん驚いたのがこれ。
Markdownモードに切り替えた瞬間、いままで普通に書いていた文章に \_ や \` などのエスケープ文字が自動で挿入されるだけでなく、
なんとリスト記号が勝手に書き換えられるという現象まで起きた!
たとえば、Markdownでよく使う - のリスト記号が、メモ帳の「書式付き」表示に切り替えた後、
再び「構文」に戻すと * に変更されていたりする。書いてない記号に勝手に変えないでほしい…。
以下は、テストで使用したmdファイルをメモ帳で「書式モード」で表示後に保存した結果
# 見出し-1
## 見出し-2
### 見出し-3
#### 見出し-4
##### 見出し-5
###### 見出し-6
*イタリック* *斜体*
**ボールド** **太字**
~~訂正線~~
---
---
---
> 引用
`インラインコード`
```
コードブロック
```
|1桁目|2桁目|
|-----|-----|
|項目1|項目2|
* リスト-A-1
* リスト-A-2
* リスト-A-2-1
* リスト-A-2-1-1
* リスト-B-1
* リスト-B-2
* リスト-C-1
* リスト-C-2
1. 番号リストA-1
2. 番号リストA-2
1. 番号リストA-2-1
1. 番号リストA-2-1-1
チェックボックス
* \[ ] 未完了
* \[x] 完了
[しゃちらぼ](https://shachi-lab.com)
!\[ろらたん](https://shachi-lab.com/roratan_profile_summer_w128.png)
色々と書き換わってる。
そして、保存したらそのまま上書きされてしまう。
しかも、元に戻せない。
これはMarkdown記法をエディタ側が「保護」しようとしてるのかもしれないけど、完全に裏目に出てる。
特に、リスト内の記号が勝手に書き換えられたり、Markdown特有の記法が変換されることで、意図した表示が壊れてしまう。
チェックボックスも、単なるリストって思われて、- の記号が * に書き換わり、[ ]や[x]はエスケープされてしまう。
また、勝手に空行が挿入されたりしてる。
しかもこれはほんの一例かもしれない。
細かいところまでは確認しきれていないけど、他のMarkdown構文でも同じように“勝手に書き換えられてる”可能性がある雰囲気だった。
🎀 うそ…リスト記号まで勝手に変えるとか、余計なお世話すぎ〜!
Markdown対応状況
独自に確認した結果、Windowsメモ帳(2025年7月現在)でのMarkdown記法の対応状況を簡単にまとめました。
| Markdown機能 | 「書式付き」での表示 | 内容の改変 |
|---|---|---|
| 見出し(# ~ ######) | 〇(装飾される) | |
| 見出し(#######以上) | ×(Markdown仕様外) | エスケープされる |
| 太字(**bold**, __bold__) | 〇(装飾される) | __ は ** に強制変換 |
| イタリック(*italic*, _italic_) | 〇(装飾される) | _ は * に強制変換 |
| 訂正線(~~訂正線~~) | ×(完全にスルー) | |
| リスト(-, *, +) | △(ネストレベル1のみ) | -と+は*に強制変換、また空行挿入の場合あり |
区切り線(---, ***, ___) | ×(完全にスルー) | ***と___は---に強制変換 |
| 表(| で区切った表) | ×(完全にスルー) | |
| コードブロック(“`) | ×(完全にスルー) | |
| インラインコード(`code`) | ×(完全にスルー) | |
| 引用(> 引用文) | ×(完全にスルー) | |
| チェックボックス(- [ ]) | △(リストとみなされる) | *に強制変換、括弧はエスケープ |
| リンク([text](URL)) | 〇(クリック可能) | |
| 画像() | ×(完全にスルー) | 括弧はエスケープ |
🎀 この表、地味に便利だよ〜!保存しておきたくなっちゃう…!
Markdownは自由のはず
Markdownがこれからさらに広がっていく中で、ちょっと気になることがある。
今までMarkdownを触ったことがなかった人が、今回のメモ帳を最初の体験として使ったらどうなるだろう?
対応してない構文が多くて、書き換えられたり警告が出たり、正直“壊れてる”ようにしか見えない。
でも、メモ帳のこの仕様が 「Markdownってこういうのなんだ〜」 ってなって、それが 「Microsoft公式のMarkdown体験」 として広まっちゃうのは、正直ちょっとイヤかも。
そして、デファクトスタンダードになってしまうのは、ちょっと怖い。
Markdownはもっとシンプルで、もっと自由な書き方ができるもののはず。
長年Markdownを使ってきた人たちからすれば、「自由で軽快だった記法が、MS仕様で塗りつぶされていく」
まさに悪夢。
🎀 本当のMarkdownは、もっと自由で、ちゃんと書いたとおりに動くんだよ〜!
これからに期待したいこと
Markdown表示は、あくまで「軽くプレビューができればいい」という方向性なのかも。
でも、だったらなぜ .md の編集に干渉してくる?
もし「メモ帳専用の拡張Markdown」なら、.mdx みたいに別の拡張子にしてくれればよかったのに…。
そして、VSCodeではMarkdown Preview EnhancedやMermaidの図表まで対応してるのに、同じMicrosoft製品でここまで差があるのはどうなんだろう。
社内連携してないのかな?ってちょっと思ってしまうレベル。
🎀 せっかく良いエディタ(VSCode)あるのに、なんでこっちは独自路線なの〜?
Markdownは「人が読める」「バージョン管理に強い」「メンテがしやすい」から人気なんであって、見た目だけじゃない。
まだPreview版だから…っていうのもあるだろうけど、せめてCommonMark準拠くらいにはしてほしい。
🎀 Markdownの名誉のためにも、本気のアップデートに期待っ!
現状では怖くて使えない
今回使用した「メモ帳」アプリは、まだプレビューの段階なので、不完全なのかもしれませんが、
現時点では、メモ帳のMarkdownモードを本気で使おうとするのはリスクが高い。
構文の一部しか対応していないだけでなく、勝手に記法が書き換えられたり、保存時に意図しない変化が起きたりと、Markdownとして大事な“信頼性”が担保されていない状態。
そもそもMarkdownって、「書いたとおりに表示される安心感」や「ツールに縛られない自由さ」が魅力のはず。
それをエディタ側の判断で勝手に“加工”してしまうのは、ユーザー体験としては本末転倒かもしれない。
🎀 せめて“変える前に確認させて〜!”って言いたくなるよね…
プロジェクトでmdを使うとき、メモ帳を使って開くやつがいたら要注意だよ!
🎀 Git上で意味不明な差分が出る→「誰だこれ書き換えたの!?」ってなるやつ
まとめ
- Markdown対応のメモ帳、たしかに“それっぽい見た目”にはなる
- 表示仕様の明示がなく、使える記法も限定的すぎる
- 表も区切り線も使えないし、エスケープ暴走は致命的
- 勝手に書き換えるのは怖すぎる
- まだまだ「Markdownエディタ」とは呼べない仕上がりだった
- とはいえ、標準アプリが対応を始めたのは大きな一歩
Markdown愛用者としては、「これは違う」と言いたい。
でも、世の中が少しずつ“こっち側”に近づいてきてるのは嬉しい。
🎀 メモ帳の進化はうれしいけど、Markdownってもっと自由で優しい世界なんだよ〜っ!
💡 追記:Qiitaにも関連投稿しています!
👉 Qiita記事はこちら(まぜるな危険編)
よかったら見に行ってください。
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